9月11〜12日 富士山(3,776m) 天気:晴れ
18:00 談合坂サービスエリアで食事 20:00 富士スバルライン夜間閉鎖に気付く。河口湖口を断念富士宮口へ 21:00 富士宮口新五合目到着 21:30 登山開始 この間7合目より各1時間間隔で休憩 03:00 浅間大社奥宮到着 05:30 御来光 06:00 下山開始 10:00 富士宮口新五合目到着
*シーズオフは山小屋はしまっているのでトイレは有りません。
実録富士登山
5号目に着いたとき、9月とは、思えない寒さが俺を、おそった。 あたりは、真っ暗でライトなしでは、歩けなかった。 テントをはってるヤツらもいた、テントは強い風になびいていた。さあいよいよ登山開始だ。 靴をはきかえ、Tシャツの上にトレーナーを来て、レインコートの上下を身につけた。よし、いくぞ、俺は気合を入れた、5号目を出発して、6号目を通過。調子は、いい1週間前に買った、杖が役に立つ。あたりは、真っ暗、ライトなしでは、まさしく闇の世界だ、いったい今は、何号目なのかもわからん? 下を見ると、登山者のライトの光りが、チラチラ動いている、それはまるで、夜の川辺を飛んでいる蛍のようだった。上を見ると星があたり一面に輝いている。都会では、ぜったいに見れない夜空である。星を感動して見るのは、いったい何年ぶりだろう?風が強い、話しかけられても、よく聞こえない。ビュービューと言う音が耳を襲う、耳を襲うのは、音だけではない、冷たい耳がいたい、たぶん明るい所で見ると耳は、真っ赤だろう。寒い、俺は、何度目かの休憩の時もう1枚着ることにした、セーターを持ってきてよかった。暖かいお湯を飲むと口から食道そして胃へと、暖かさが通るのがよくわかる。頂上まで、あと90分、そして60分と言う看板が目にはいる、もうすぐだ、、、、 しかしペースは、ダウン。しかも息苦しい、だめだ、俺の息は荒くなった。そ、そうだ酸素だ!俺は、リュックから酸素を出しおもいっきり吸った。しかし、たよりの酸素もその場しのぎ、きやすめにしかならなかった。あれ?ここ頂上かな?と思ったらまさしく頂上だった。俺は、寒さで手のふるえがとまらない。しかも気持ち悪い。 寒さと気持ち悪さで、頂上に来た感動なんか、ありゃしない、車に酔ったみたいの気持ち悪さが、俺を襲う。く、く、、これが高山病と言うものなのか? 俺は山をなめていたのか?、、、 はたして俺の運命は?
実録、富士下山編
さ、さ、寒い、、、 気持ち悪い、、ここは日本一の富士山頂である。せっかく作ったカップラーメンも食えない。俺は、すぐ下山を決心した、まだ日の出まで時間がある、とても待ってられない。俺は、仲間より1足早く下山した。その直後、もう下山ですか?とすれ違った人によく聞かれた、この時間に下山するのが、やっぱり珍しいのであろう。外人が英語で話しかけてきた、なに言ってるのか、さっぱりわからん???俺は日本語で、頂上は、もうすぐだよ、と言ってその場を去った。7号目ぐらいだったか空が明るくなってきた。あたりは、岩とジャリと赤土が見える。暗い時はわからなかった景色が見える、とうとう日の出だ!太陽が俺を照らした。俺は、足を停めて太陽を見た、みんな今ごろ頂上で、この太陽を拝んでいるだろう。登山者と擦れ違うと、頂上までどれくらい?などと、みんな聞いてくる、なかには、8合目を指さして、あれが頂上ですか?と聞いてくる人もいた。そして6合目、もうすぐだ、、、 俺はほとんどノンストップで下山したためかなり早く着いたと思う、時計がないからわからんが、、 そして、ついに5合目に着いた、俺の車が見えてきた。まず俺はトランクに腰をかけてタバコに火を付ける。そして着替えて、すこし、うたた寝、、、、 8時半ごろだったか、目を覚ますと、回りは人通りが、はげしくなっていた、家族ずれやカップル、ミニスカートで高い靴をはいたネエチャンもいた。下山した時、使用できなかった自動販売機が、使える様になっていた、俺は、残っていた、おにぎりを食べて、ふたたび眠りについた、、、、 さて、今回の登山で俺は、気持ちが悪くなり、そのうえ寒さに弱いと言うことで、富士山を登ったと言う感動もあじわえず、2度と登るまいと気分を悪くしていたが、こう考えることにした。頂上まで行けたからいいとしよう、星もきれいだったからいいとしよう、、と。富士山を登ると人生感がかわると、よく言うが、残念ながら俺の人生感は変わらなかった。だが、こう考えることにした。あの日本一の富士山をもってしても俺の人生感を変えることができなかった。、、と、、 まさに(動かざること山の如し)と言えるのではないかな〜? 長くなったけど富士山日記これにて終了〜。