尾瀬1日目(鳩待峠から下田代十字路)を読んでいない人は先に読んだ方がいいかも
周りの小屋を見てもこの時間に出るのは遅い出発のようだ。 残雪の為か木道が傷んでいて所々無くなっている。その為か何度か踏み抜きを経験。 そんな事はどうでもよくなるくらいの残雪の量になってくる。すれ違う中年男性が道を譲らない。しょうがないので避けてあげたら、その人が視界から消えた。
なんと、こちらが立っている所が木道のあるところで、道を外れた所を歩いていた彼は胸くらいまで雪に埋もれてしまったのである。まるで落とし穴。
沼が見えてくると、雪の中に杭で木道のある場所を示してある。 「沼になると木道も広くなるんだね。」 impalaさんの言葉を聞いて、真ん中を駆け抜ける。 ズボッ! 思いっきり木道と木道の間で踏み抜いてこけました。(-_-;)
皆さんも一緒に行動する人の言葉にだまされないように気をつけましょう。
沼へ来るのなら夏がいいんでしょうね。 今の季節はいまいち、そして先程までの晴れが嘘のような天候に。 ビジターセンターで昼食を済ませ、先を急ぐ。
実はここから少し不安な事があった。残雪1mを超えている情報があったことと、前日の山小屋で雪が解け始めていて何度も踏み抜いて大変だったという話。 そして、これで雨でも降れば・・・
雪山をなめてはいけない。 雪で道はわからない、上を見ると木にシールが張ってあるのでそれを頼りに歩く。 雪に足が埋もれて体力の消耗が激しい。 前を歩いているimpalaさんは何度か視界から姿を消した。 とても怖かったのは、道を外れた時と足元から物凄い水の音がしたとき。 大きな川の上を歩いていたのだ。もし、踏み抜いたら・・・ その上、雷の音が聞こえてきた。 ここで雨が降れば足元は滑りやすくなり、登りはさらにきつくなるだろう。
何とか雨が降る前に峠を越えた。 隣の山を見ると稲妻が見える。 そして雨が降り出した。 幸い休憩所で雨宿りができた。いつまで経っても止まないので、小雨になった頃を見計らって出発。
大清水で携帯の着信音が鳴って全て現実に引き戻された気分がした。
この2日間の尾瀬の体験は自分の中で何かが変るきっかけになったような気がする。 今度は秋に訪れてみたい。 そして、他の山でも山小屋に泊まってみたくなった。
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